目が赤い(充血)、片目だけの場合も…
目の充血は、比較的身近な症状です。寝不足だったり、目を酷使した後に鏡を見ると、充血していることがあります。一時的であり、その日のうちに治まるようでしたら、それほど心配する必要はありません。
しかし、以下のような場合は受診が必要です。結膜炎、ぶどう膜炎、結膜下出血などの眼科疾患が疑われます。
こんな症状ございませんか？
- 1日経っても充血が治まらない
- 白目が真赤になっている、出血しているようだ
- 痛み、かゆみ、目やに、涙目などの症状がある
- 目が見えづらい
- 視野が欠けている、狭くなっている
視野の状態については、片目ずつチェックしてください。反対側の目で視野が補われ、両目で見た時には視野障害に気づけないことがあります。
目が赤くなる(充血する)原因
アレルギー性結膜炎
花粉やハウスダストなどを原因として、目の充血やかゆみ、目やに、涙目などの症状が現れます。しばしば、鼻水・鼻づまり・くしゃみを伴うアレルギー性鼻炎を合併します。
その他、ウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎でも、目の充血やかゆみといった症状が見られます。
ぶどう膜炎
虹彩・毛様体・脈絡膜から構成されるぶどう膜で炎症を起こす病気です。細菌やウイルスの感染、自己免疫異常などを原因として発症します。
目の充血や痛み、かすみ目、物が歪んでみる、飛蚊症などの症状を伴います。
結膜下出血
過労、高血圧、外傷などを原因として、結膜で出血した状態です。白目部分が充血し、真っ赤になるため、慌てて駆け込んでくる方も少なくありません。
多くの場合、片目で発症します。
度の合っていない眼鏡・
コンタクトレンズの装用
度が合っていない眼鏡やコンタクトレンズの装用によって、目の充血が起こることもあります。
装用した時だけ充血するという場合には、眼鏡・コンタクトレンズが原因となっている可能性を疑います。
目が充血・赤い場合の対処法
寝不足、目の使い過ぎなど明らかな原因があり、しっかりと休んでその日中に治まるものであれば、基本的にそれほど心配ありません。ただ、同じようなことを繰り返すと、目への負担も大きくなるため、生活習慣や目の使い方を改める必要はあります。
スマホやパソコンの長時間使用、TVゲーム、近い距離での読書・勉強など、日常生活中にはさまざまな目の充血のリスク因子が存在します。目も身体と同じように、休息・休養が必要であることを忘れないでください。
コンタクトレンズに原因があると感じる場合には、眼鏡に切り替えることをおすすめします。コンタクトレンズ自体が目に合っていないということも考えられますので、特に眼科を受診せずに購入している方は、一度当院にご相談ください。
目の充血、目が赤い状態が
続く場合にはご相談ください
目の充血が何日も続く、頻繁に繰り返されるという場合には、何らかの眼科疾患を疑い、お早めに当院にご相談ください。特に充血以外にも症状があるという場合には、注意が必要です。
症状や生活環境などを丁寧にお伺いし、正確な診断の上、適切な治療・対応をいたします。